無職からスタートしてみた④

「あの……○○先生ですか??」緊張しながらも、自分が前に進むため、自分という物語を進めるためにも勇気をもって言葉を発した。

「あー久しぶりです!覚えてますよ✨○○君ですよね?いやー懐かしいですね」すぐに満面の笑みで返してくれた。
「今、○○の放課後等デイサービスで働いているんです。○○さんから、先生がこちらで働いていると聞いて、お迎えの時に会えないかなと思って……」

「そうだったんですか。声をかけてくれてありがとうございます。」

そんな会話から教頭先生に写真を撮ってもらった(おい!(゜ロ゜;💨)実に17年ぶりの再開だった。

それから、お互いに電話番号を交換し、食事などにちょくちょく行くようになった。

食事をしながら昔のこと、今の自分が置かれている状況、これからの事など沢山話した。教員採用試験の対策として、特別支援に関する知識も色々教えてくれた。本当に有り難かった。

先生と話す中で、一番感じたことは、

「教えることは気持ちだけじゃない。そこには明確なロジック、理論があるということ」である。
言ってしまえば、特別支援教育において、視覚支援、ティーチ、構造化、見通しの付け方、応用行動分析、チェイニングの組み方など、沢山のテクニックが存在する。

それらを目の前の子どもに一番合ったやり方を考え、あてはめていく。

正直、普通学級を持っている時に気持ちだけで勝負していた自分が恥ずかしくなった。論点はそこじゃない。支援するプロとして何が大切なのかを一から教えてもらった。それは子どもに対する考え方として今でも生きている。

「どうすれば、伝わるのか」。それは自分の性格の問題ではなくて、テクニックの問題だから凹む必要はないのである。

本当に救われたような気持ちになった。

先生との対話を通して、子どもという人間をどのように見るのか、いわば子ども観を鍛えてもらった。

次回に続く~!